手放したエストレヤに再び乗ったら良くて後悔した

昔乗っていたエストレヤをレンタルして、手放したことを少し後悔した話です。

2016年ごろ、エストレヤを初めてのバイクとして購入したものの、振動と遅さに嫌気が差して1年でホーネットに乗り換えました。それから、エストレヤが懐かしくなったことや後悔したことなんて一度もありませんでした。
しかし、色々なバイクをレンタルしてきた結果なんと単気筒が好みなことが発覚し、レンタルでエストレヤに乗ってみた…という経緯です。

いつもはレンタルでは色々な車種に乗りバイクごとの違いを楽しんでいますが、同じバイクに年月を置いて乗ってみることで、ライダーのほうの変化を楽しむことができるんですねぇ。

エンジン
ギア
ブレーキ
乗り心地
見た目
おまけ MT-09
総評

エンジン

端的に言って、イイです。昔の感想と違います。

昔乗っていた時は振動がすごくてマッサージ機を逆さまにして乗ってる気分がしていましたが、今回はまったくそうではありません。高速でも下道でもです。

なぜ感じ方が変わったのでしょう？あれからホーネットに乗り換えて日本一周したし、十数台のバイクレンタルもしたからでしょうか。
慣れてバイクの味わい方が変わったか、運転時に余計な力が入らなくなったから？

よくわかりませんが、昔はポンコツクソバイぐらいに思っていたエストレヤが急に良いバイクに思えてきました。

単気筒が好きになって来たのも、ライダー側の変化によるものかもしれません。単気筒は発進が元気一杯で、回転数によってエンジンの感触が大きく変わるのが好きなポイントです。昔は疲れるから嫌いでした。なんで変わったのでしょう…。

ただ、昔と感想が変わらなかったところが唯一あります。スロットルの重さです。
他のバイクと比べて、エストレヤは構造的にスロットルが重いのかもしれません。

ギア

ギアの節度感は良く、Nに入りにくいなんてこともないです。昔と同じでした。

ただ、1速がわりとローギアードで、発進したら本当にすぐ2速に上げる必要がある感じです。1速のまま引っ張ってもエンジンがうるさく振動がひどくなるだけで、あまり気持ちよくスピードは上げられません。昔はこれを煩わしすぎ！！！と感じていました。

でも、REBLE250やCB250Rにもレンタルで乗ってみて思ったのは、「250cc単気筒ならこんなもの」です。
エストレヤが特別変な作りなのではなく、単気筒ならだいたいこんなものです。

それを理解して付き合うことが大事だったんだなぁと思いました。

ブレーキ

昔乗っていたときはエストレヤはフロントブレーキよりリアブレーキで止まるタイプのバイクだと感じていたようです。アメリカンとかみたいな感じ。

今回は全くそんな感じではなく、フロントブレーキでしっかり減速できました。昔はローターに油でもついていたのか、整備不良状態で乗っていたのでしょうか？（新車だったけど…）
リアがドラムブレーキであることのネガも感じません。

エストレヤ、乗りやすいバイクだったんだな〜。

乗り心地

これは昔乗っていたときから好きでした。
相変わらずシートもふかふかモチモチです。サスペンションもよく路面の凹凸をいなしてくれます。

見た目

昔乗っていたときは気づきませんでしたが、「やっぱ、バイクはメッキだよな〜！」と感じました。

昔乗っていたのは2016年式のSE（スペシャルエディション）で、あずき色の車体に、エンジンやホイール、マフラー等がブラック塗装されたモデルでした。
普通のエストレヤは各所がメッキされ、鏡面の部分も多いです。ホイールですらピカピカしています。エンジンはバフがけされていて鈍い輝きを放っています。今回レンタルしたのはこちらです。

乗ってみると、この銀色がいーんだわ！
昔乗っていたエストレヤ 2016SEは、かっこいいけど物足りないと感じていました。エストレヤは、昨今のグラマラス・マッシヴな見た目の今風なバイクと比べるとどうにも貧弱に見えてしまい、あるとき隣に並んだドゥカティモンスター696と見比べてどうにも残念な気持ちになった覚えがあります。
しかし、メッキの輝きがあれば話は違います。
細っこくて、向こう側の景色がよく見えてしまうスカスカの空冷エンジンも、銀色の輝きを放っているととても良いクラシックさを感じられます。
MT-09と並んでも見劣りしません。