CBR400R(2021年・NC56)をレンタルしてインプレ

インプレ
ホンダのフルカウルツアラー(メーカーの分類的にはスーパースポーツ?)のCBR400Rをレンタルしました。
2021年式。
ちなみに、この次のモデルである2022年式からだいぶ豪華にマイナーチェンジされてます。
ホイールが軽量化され、ブレーキシステムが強化(ラジアルマウント化・対向4potキャリパー化・デュアルディスク化)され、倒立フォークになり、ステップのゴムが無くなる等しました。スポーツ寄りの改良ですね。
今回乗った2021年式より凄くカッコ良くなってます。どうせなら2022年式に乗ってみたかったなぁ。 (けど、もともとツアラー的性格だった本車に必要な装備?見た目とカタログスペックを賑わすことはできるけど、ツーリングじゃ過剰性能じゃないか?と思わなくもないですね。
ブレーキ周りの変更によるバネ下重量の悪化とか無視できるもんなのでしょうか…。
とりあえず今回は2021年式にのって、また機会があれば2022年式を借りて比べてみたいです。)

エンジン

パワー:必要十分、しかし盛り上がりに欠ける。ツーリングにはぴったり!

回さないと力強くないなんてことはなく、下の回転数から力が出ていると思います。
逆に言えば、高回転までひっぱるとグワァーン!と加速感が盛り上がるとかは無いです。(ホーネットは高回転まで回すと「こんな力強かったっけ?」って思えます。YZF-R25もわりとそんな感じだった気がします。)
CBR400Rは無理に高回転まで引っ張ろうという気にならず、低回転でパルパルパルーと流してもいい感じ。
ツーリングだと気負うようなことがなく全然疲れません。 自分の好みにはとっても合います。(高回転まで引っ張ってこそオイシイようなエンジンだと、自分は高回転まで引っ張らないと勿体無い気がしちゃうのです…。)

振動

回転は滑らかに上がってく…感じはします。 けど細かい振動はそれなりにあります。ミラーが震えたりはしませんが、ハンドルを持っていた手が軽く痺れました。
久しぶりのやや前傾マシンで、ハンドルに体重かけすぎてしまったのでしょうか? 振動がピリピリくる回転数と、来ない回転数があった気がします。何回転でどうこうとかは把握してませんが…。

サウンド:萎えるような変な音はしないが、別にワクワクもしない

低回転だとパルパルパルー、引っ張ってくとバーだとかヴォーだとかそんな感じ。 別にワクワクもしないけど、耳障りでもないです。
これも別に意識せず済むので、ツーリング向きと言えると思います。
低回転のパルパルパルーがガサガサした安っぽい感じではないので、別に不満はないです。

ブレーキ

レンタルした2021年式はフロントはシングルディスクに片押し2potキャリパーという、スペック上は貧弱そうな感じです。(2022年式は大幅強化。)
しかしながら、フロントのローターの径は大きめだからか知りませんが、全然快適に止まれます。 そしてリアブレーキ掛けると車体がとっても安定して、すり抜けもなんでも安心してこなせちゃいます。(大体のバイクはその傾向あるし教習でも習うとは思いますが、このバイクはグッと安定する気がします) よって、正直全然不満ないです。

防風性能

胸あたりまでの風を防いでくれます。しかしヘルメットの高さには、防いだ分の風が集中的に当たる気がします。
ヘルメットをかける抜ける風、その風切り音がとても大きかったです。タンクにくっつくほど伏せたり、逆にステップに立ったりすると、暴風域からヘルメットが外れ、風切り音がスッと減ります。
あとハンドルの手あたりの風もガードされてます。
足は不明です。だけど防風してくれてると思います。 下道走ってわかったのですが、カウルついてるとネイキッドの+10~20km/h程度出してようやく同じくらいの風の感じ方なんですね。
メーター見てないとスピード出しすぎちゃいます。

高速道路走行

ほぼ不満ないです。
エンジンパワー、ブレーキ性能、車体の剛性、防風性能(これは追加のスクリーンが欲しいな)、ほとんど十分! とくに、エンジンはどの回転数でも似たような力強さなので、どの回転数使っててもあまり気になりません。だから適当に走りやすくて、ツーリングで疲れが溜まりにくそうです。 ただ暴走する人には、当然ながら不向きです。130km/hくらいの加速はもうわりとゆっくり目で、160km/hあたりでフロントがふわーりと感じ、怖くなります。
あんまりハイスピード出すことを考えて作られて無いかも?
アウトバーンある国ならいざしらず、日本にはぴったりだと思います。

シート

一人乗りのシートは、スーパースポーツらしい形状だからかももの付け根が痛くなりました。
恐ろしい苦痛というほどではないですが、高速道路で片道2時間の行程で痛くなったので、丸一日乗るためには適度な休憩がゲルザブが必要かなと思いました、自分の場合は。 足付きは全然よくて、この前乗ったシグナスXより足がつきやすいです。

タンデム(2人乗り)

このバイクが初タンデムです。 シートがちっこいですし、掴まるところも小さいです。
タンデマーが不慣れだと、停車時にうしろでグラグラ揺れて、車体が倒れそうになります。怖い。 タンデマーにはしっかり車体とライダーをニーグリップして、紐か前の人のベルトにでも捕まってグラつかないようにしていただく必要があります。(他のバイクもそうだと思いますが、シートが広いバイクはやりやすいと思います)

見た目

とってもカッコイイ!!
車体のメリハリがかっこいい〜。
2018年以前のNC47のころは、スッパリ切られた角材ぽく見えてしまうスイングアームでした。2019年以降のNC56ではスイングアームのリアエンドが変わって、より丁寧なバイクに見えます。
映ってないけど、エアインテークぽい穴があったりフィンが生えたりして勇ましいこと!効果はしらないけど大好きです。 速そうなバイクだと、車が道を空けてくれる率が高い気がします。
まぁ車種覚えてないと、46PSの水冷二気筒400ccなんてわからないもんね。スペックは派手じゃないけど、乗ってて楽しいからOK.

取り回し

思ったより軽い!
ホーネットより軽いんじゃないでしょうか。
シグナスXと比べても、こっちのほうが動き出しの「エンヤコラ」感がないです。

総評

ツーリングにはとっても良い選択肢!!
けどカッ飛ばしたいとかそういう需要には全然応えられないかなと思いました。 平穏な心を保ってツーリングに使いましょう。 正直、欲しくなっちゃいました。昔の年式だと安め(見た目?人気のせい?)なので、昔のモデルでも乗り味があまり変わらないなら中古で欲しいです。昔と比べるとアシスト&スリッパークラッチの追加とか、いろいろ変更があるので、もしかしたら不満がでるかもしれませんが。

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