CanonプリンタMG6330を分解してエンコーダフィルムの清掃

いろいろなDIY

5年間使ってるMG6330が一定間隔ごとに二重に印刷するようになってしまいました。

「ヘッド位置調整」をいくらやっても変わらないです。
プリントヘッドの位置決めを光学式エンコーダにより行なっていますが、汚れなどによりそれが上手く動かなくなるらしいです。
以下の記事を参照して、分解してエンコーダのフィルムとセンサーを掃除します。
ちなみに (自分のケースでは) 直らなかったというオチです。
汚れが落とせなかったせいか、そもそもエンコーダフィルムとセンサーが原因じゃなかったのか…。

事前準備

マイナスドライバーを2本とプラスドライバーを1本くらいあれば良いです
邪魔なので排紙トレイと、スキャナ台のフタは取り外しておきます。
(2021年2月27日追記:私は排紙トレイを先に外してますが、ネット検索すると形状の似た機種で左右パネルを先に外してる方もいます。これに関してはコメント欄をご覧ください。左右パネル先に外したほうがいいのかもしれません)

ついたままでも大丈夫です。

側面パネルを外す

左右パネルを外します。
写真は左パネルです。
画像の通りに7箇所、ツメで固定されています。
そのうち6箇所(赤矢印)はドライバーで外してやる必要のあるツメです。穴があるのでドライバーを突っ込めば外れます。
残り1箇所(青矢印)は手前の排紙トレイの付け根の近くにあり、最後に手で外せます。外側からはムリです。
左右とも同じなのでひっぺがします。

上面ユニット(スキャナユニット+操作パネル)を外す

左側のケーブル類を引き抜く

左側は上面ユニットと本体側基盤との接続ケーブルが4本あるので外します。
赤矢印の3本は力を入れて抜くことができ、青矢印の1本はロックを解除して抜きます。
外し方がわからない場合はそのままそっとしておいても大丈夫。

上面ユニットの固定ツメを外す

上面ユニットはツメで固定されてます。
この図の青矢印が手で外すツメで、赤矢印のあたりの操作パネル下にドライバーで外すツメがあります。
(たぶんネジ留めはなかった覚えがあります)
赤矢印のツメの位置の例として、操作パネル向かって右のツメは下の画像の位置にあります。
左も似たような場所にあります。
赤矢印のツメ2つは指では届かないのでドライバーで外してください。
スキャナユニットを上に持ち上げる力をかけながらドライバーで外せば良いです。
以下のようにガバッと上面ユニットが外れます。

プリンタヘッドまわりの分解

プリンタヘッドやエンコーダフィルムを分解し清掃していきます。

エンコーダフィルムを外す

エンコーダフィルムは左右で引っかけられて固定されてます。右側から外してプリンタヘッドのフィルムガイドから引き抜き、フィルム全体を外します。
あとは適当に清掃します。
私の場合はインクが固まってついており落ちませんでした。
強くこすったらエンコーダフィルムの目盛りも落ちたのでおすすめしません。
交換品が売ってるところ教えてください。
STANDARD ENCODER CAV_073と書いてあるように見えます。
STANDARD ENCODER社 のなのはわかりますがCAV_073については何も見つけられませんでした。

ノズルユニットを外す(掃除したい場合のみ)

今回の目的はエンコーダフィルムの清掃で、ノズルの取り外しは本来必要ないです。
ノズルの清掃がしたい場合のみです。
次に手前の、インクタンクの色のシールが書かれたパーツを手前に引きます。
結構強い力が必要です。ある程度引っ張るとガクンと固定されます。
この状態でノズルユニットの中央の大きな仕切り板を持って手前に引くと外せます。これでノズルユニットが清掃できます。

プリンタヘッドを外す

ヘッド奥側にある光学式エンコーダを掃除するときはヘッドを外す必要があります。掃除したくなくても、ヘッドが装着されたままだとエンコーダフィルムを取り付けるのが難しいです。よってどちらにせよ外します。
ここの金具を、4つのネジを外して外します。
プリンタヘッドの駆動ベルトを外します。
左のプーリーあたりにドライバーをつっこんでえいっと外せます。
ベルトを戻すときは左のガイドプーリーにはめた後、右のモーターのプーリーに、やはりドライバーでえいっとはめます。
次にプリンタヘッドを外します。
下の赤矢印の位置にプリンタヘッドを定位置に固定しておくためのツメ(たぶん)があります。
そのツメをドライバーか指で押して引っ込めたあと、プリンタヘッドを左にずらし、持ち上げて外します

プリンタヘッドの、光学式エンコーダのセンサーの清掃

ヘッドの向かって奥側にエンコーダフィルムを通すところがあります。
白いブラケットがあるところがセンサーがあるところです。
ネジ止めされてる白いブラケットを外すんだったかな…。
突起に守られていて掃除しにくいですがティッシュとかで適当にやります。

以上

時間かかったけど結局直りませんでした!
汚れが落とせなかったせいか、それともそもそもエンコーダフィルムやセンサーのせいではなかったのかはわかりません…。

汚れてはいけないエンコーダフィルムを、あんなにインクが跳ねて付着しそうな場所にむき出しで配置するなよって思います。
互換インクを使い出す前から二重になって直らなかったので、互換インクの使用が直接の原因とも思えないのです。

コメント

  1. 電子機器設計製造業 より:

    ここまでやって直らない!!!
    思わず分解を始めましたが、あまりに工程が先まであるので最後を読んだら…
    笑えました。

    • 絶食飢餓ウサギ より:

      期待させて申し訳ない!
      上の方に「(自分のケースでは)直らないというオチ」である旨を書き足しました。
      まぁ、本当にエンコーダフィルムやセンサーの汚れで二重印刷になる場合もあるらしいので、直る方に掛けてやってみるのもアリではありますが…。

  2. ナガセ より:

    MG6330を使っている者です。
    「事前準備」で排紙トレイを取り外すと書いてありますが、排紙トレイはどうやったら外れますでしょうか。

    使っているプリンターの排紙トレイが閉まらなくなってしまったため、排紙トレイを取り外し修理できればと思ったのですが取り外し方が分からず…。

    ご教示いただけないでしょうか。
    宜しくお願い致します。

    • 絶食飢餓ウサギ より:

      コメントありがとうございます。

      ネットで調べたところ、形の近いMG7530の排紙トレイの分解記事がありました。( https://dolls.tokyo/diy-repair-canon-mg7530-front-tray

      こちらの記事では左右のパネルを外してから排紙トレイを本体から外してるようなので、
      まず左右パネルを外すのが正規の手順なのかもしれません。
      これをお試しください。

      —————–
      で、自分の記事だと左右パネルを外す前に排紙トレイ外してますよね。

      たしか、この排紙トレイって大きく分けて二層構造になってて外側が本体色の艶ありパーツ、内側が艶消しのパーツです。
      間に補助トレイの役割をする折り畳み式アームみたいなものが挟まってます。

      排紙トレイ外側の本体色の艶ありパーツを外すと、(左右パネル外さなくても)排紙トレイが本体から外せるようになるんだったような気がします。
      (排紙トレイの分解についてはさっきのURLの第四項目目で扱われています。)

      あまり自信ないですが、確かそんな感じだったような…?
      この記事が2年前で忘却の彼方 + MG6330は既に手放してしまっていて確かめられません。

      これに関して記事本体に追記しました。