現代的なフィルムカメラが欲しくて、2004年発売のCanon EOS 7s (海外名ELAN 7NE)を買いました。
ヤフオクで本体のみ箱なし7000円、ホコリがついてる以外は美品です。BP-300は別で3000円くらいだったかな。
外観
今でも通用するかっこよさです。
EOS 5D (2005年発売)と並べてみました。5Dのほうがヌメッとしたデザインで強そうです。
フルマグネシウムボディの5Dと比べると質感は劣りますが、7sもボディの後ろ側と底面を除いてアルミボディですから、まぁまぁ手触りは良いです。
バッテリーグリップBP-300は、EOS 7と7sで共通です。7の塗装に合わせたのかツルツル目なため、質感が7s本体とかなり違います。でもそこまで違和感はないです。
AF
視線入力は意外と快適に使えます。しかし精度的に中央のAFポイントしか使わないので自分はオフにしちゃってます。
AF性能はEOS 5Dと比べて微妙に遅いかもくらいであまり変わらない感じ。しかし5Dと違ってTamron SP 90mm F2.8 (F017)を使うとマクロ域で迷うことがありますね…。あと、薄暗い場所だと、F4通しのズームレンズ(EF24-105 F4L)の望遠側でもちょっと性能が落ちることが体感できます。5Dのほうが微妙に暗所に強い感じがします。
総評としては、ワンショットAFは5Dとほぼ同じか微妙に劣るくらいの性能で、AIサーボAFは5Dより劣る感じがしました。
操作性
5Dを使っていた人なら、だいたいわかります。現代のEOSと同じなのでとくに苦労なく使えます。
インターフェース上で使いにくい部分は2つあって、1つ目は電源OFFがモードダイヤルに入ってるせいで、AvとかTvとかM使う場合は頻繁にON/OFF切り替えにくいです。
2つ目は液晶が小さいからC.Fn (カスタムファンクション)のとき項目名が数字だけで、説明が一切ないので説明書をみながら設定する必要があることです。
使い勝手
軽いので気軽に持ち出せますし、何よりシャッター音とフィルム巻き取り音が静かなので気を使いません!昔使ってたminolta α sweet IIと比べて明らかに静かです。EOS 5Dよりも静かかもしれません。とても使い勝手がよいです。
ちなみに、重さを記しときます。
- EOS 5D (電池入り) 905g
- EOS 7s (電池入り) 635g
- α7 III (電池入り) 659g
なおバッテリーグリップ(電池なし)は148gでした。バッテリーグリップあるとデカオモなレンズ装着時に快適ですからしばしば使います。軽くてよかった。
さらに、ストロボが内蔵されてるのも良ポイント。EOS-1系はストロボ内蔵してないのでアドバンテージです。デジタルだと感度を上げて対応できますが、フィルムだとフィルム交換しないと感度を変えられないしせいぜい1600までなのでストロボは重宝します。
欠点
なんとデート機能 (一緒にご飯食べてくれる機能ではない) が2019年までしか対応してません。2020年になったら1994年にもどっちゃいました。
あとスポット測光がないことですね。今回はポジフィルムなど露出にシビアなフィルムを使ってないのでわかりませんが…。評価測光、部分測光、中央部重点平均測光だけしかないのが問題となるかもしれません。スポット測光はファインダー中の1-2%の領域の明るさを見るのに対して、本機の部分測光は10%の領域(選択したAFポイントのあたり)の明るさを見るので、部分測光である程度代替できるはずです。
作例!
なら写真くらぶで現像&スキャンしてもらいました。レンズはEF50mm STM、フィルムはFujifilm 業務用ISO100とSuperia Premium 400です。
総評
気軽に使える現代的なフィルムカメラとしてはかなり良いです。
軽さや静音性のおかげで気軽に使えること、暗所に強くないフィルムカメラなのでストロボが内蔵されてることを考えれば、実用面ではEOS-1Vよりも良い選択肢…かもしれません。
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