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EOS 5D 初代をいまさら購入!
Fujifilm X70を使い、マニュアルでの写真撮影や、現像・レタッチの楽しさを知った。
レンズ交換式デジタルカメラが欲しくなり、本当は新し目のミラーレス、X-T2とかα7 2、α7 R2などを買おうと思っていた。
一眼レフは現在のWBや露出が撮るまで確認できないしシャッター音も消せないので、はじめは候補になかった。
何回かお店に行って眺めたり触ったりしたし、flickrで作例も見たがどのカメラがいいかさっぱり決められなかった。
なのでとりあえず買って後悔しない値段のEOS 5Dを買うことにした。
- 26,000円のEOS 5D 初代
- 1,000円の互換バッテリー
- 2,000円のSD->CFカードアダプター
- 12,000円の中古 EF50mm F1.8 STM
合計で41,000円で一式揃えたことになる。
結論としては、撮っていてとても楽しいカメラ!
一眼レフの良さがわかった。
以下はEOS 5D classic レビュー
ファインダー
見やすい!中古でEe-Sマットに換装されてるおかげかMFしやすい!
通常時の情報表示はF値、SS、露出バー、連続撮影枚数(バッファの空き)。
ISO感度はボタンを押さないと表示されない!
透過液晶ではないのでグリッド表示などはできない。
写り
(作例はぜんぶ圧縮後のものなので、そのうち気が向いたらflickrか無圧縮のものに貼り替えます)
大変きれい!
Fujifilm X70と同じ調子でRAWの暗部を持ち上げようとすると盛大にノイズが出てくる。また、ダイナミックレンジも確実に狭い。
フルサイズといえどそういう部分は、やはり2005年発売の古さを感じる。
しかしそういうスペックを気にしなければ、綺麗な写真に見える。
拡大したり増感したりしなけりゃ、写りから2005年発売という古さは感じない。
本体26,000円で買えるデジタルカメラのなかでは文句なく1番綺麗なんじゃないかと思う。
高感度性能
ISO 800作例
ISOは100~1600が常用。50と3200が拡張感度。
ISO 1600程度でもノイズも色もそんなに気にならない。
普段からISO 800くらいまでは躊躇なく使える。
動体撮影
後述するがサーボAFも割と合う。
しかし連写が3FPSだし、RAWだと連続17枚(=5.6秒間)まで。
動体は全然撮らない…というか撮れるカメラを使ったことないので評価できない…
AF
AFポイント
オーソドックスな9点AF。サーボAF時にはたらくアシスト測距点が6点。
悪条件でなければ普通に快適。
中心1点以外はクロスセンサーではないため、対象物によっては合わないことがある。
また、少し暗くなるともっと合わなくなる。
X70と比べて苦手な対象物が多いが、暗くなければ速さは遜色ない。
暗所AF
あまり期待できない…。
2016年発売のFujifilm X70と比べると確実に悪い。
基本的にどのAFポイントでも暗くなると合わせにくくなる。中心のAFポイントは微妙にマシ程度。
そのため発表会や夜景などの撮影では少しAFに不安だと思う。センサーがピントを合わせやすい物に意識的にAFポイント合わせてあげる必要がありそう。
大きなOVFなら人間でも普通にMFできる程度の暗さ(夜間、他の車のヘッドライトに照らされた車内や、街灯に照らされた道など)でもAFは迷い、さっぱり合焦しない。コントラストの強いものに向けると稀にピントが合う。
肉眼でもよく見えないレベルの暗さだと、当然どうあがこうが無理。Ee-Sマットが装着されてることもありかなり大変だがMFで合わせている。
ここまでの暗さだとX70もあまり合わせてくれず、暗さゆえMFのピーキングアシストもうまく動かないためカンで合わせることになる。
動体AF
サーボAF(AF-C)は2005年発売の機種のわりに意外ときちんと合焦し続けてくれて、明るい場所では確実にX70よりAF-Cの性能は高い。
(X70はけっこうAF-Cの性能が低いので喜べないけど)
操作性
レスポンス
基本的な撮影操作のレスポンスはとても良い。起動や、待機状態からの半押しで復帰も一瞬。メニュー操作も快適。
しかし画像再生はトロい。サブダイヤルで画像を切り替えていくのだが、まず画像をボヤけた低解像度で読み込み、1秒くらいしてから鮮明に表示される。
しかしどうせよく見えない液晶なので大してイライラはしない。新しめなデジタルカメラと隔世の感があるというだけ。
マルチコントローラ(ジョイスティック)
これはカスタムWB設定や、画像再生時の拡大位置移動、AFポイント移動に使用する。
AFポイント変更ボタン無しにダイレクトにAFポイント移動ができるよう設定しておくと。とても使い勝手が良い。
ひし形の9点にAFポイントが並んでいるため、どのAFポイントに移動するにも1入力でできる。
(今の61点AFセンサーとか移動操作が面倒そう)
バッファのフラッシュ動作
バッファに画像が溜まっておりCFカードに書き込む必要があるとき、電源を切って→またすぐ入れたときでも、バッファに空きが出来しだいシャッターが切れるようになる。
当たり前に思えるかもしれないが最近の一眼レフでも下位機ではできないらしい。(全部書き込み終わるまで待たされる)
また、FujifilmのミラーレスのフラッグシップであったはずのX-T2でもできなかった。電源スイッチをオフにして、バッファの中身を全て書き込む動作に一旦入ると、途中で電源スイッチをオンにしても、バッファが完全に空になるまで待たされて非常にイライラする。
不満点
絞りプレビューボタンの位置が変
この位置につけたら右手では絶対押せないし、左手でもレンズから動かさないと押せない。
右側につけるか、ニコンみたいに右手でも押しやすい位置につけてほしい。
ちなみにEOS 5D mark2でも同じ位置にある。EOS 5D mark3でようやく右側に移動した。
Mモード + ISO AUTO + 露出補正ができない
Mモード時に、ISO AUTOにして露出補正…という操作が大好きだがそれができないのがマイナスポイント。
高感度に強い今時のカメラならSSやF値を好きに設定し、好きな露出補正をかけ、その帳尻合わせをISO感度でしてもらう…ということができると便利。EOS 5DもISO 1600が使い物になるので、そのような設定ができて欲しかった。
ちなみに、これ(MモードでISO AUTO + 露出補正)はCanonでは導入が遅く、フルサイズではEOS 5D mark4やEOS 6D mark2の世代から。1DXは2014年1月のVer2.0.3のファームウェアアップデートで対応。それより前はできない。
ニコンではハイアマ向けフルサイズ初登場のD700からできていたらしい。
カスタム設定が足りない
モードダイヤルにカスタムユーザ設定が1つしかないのもマイナスポイント。EOS 5D mark2からはC1~C3と3つに増えているので、やっぱりみんな不満だったのかな。
ダイヤルの感触があまりよくない
メインダイヤル・サブダイヤルともに、回した感触が少し安っぽい。カチカチカチカチと音を立てて回る。電気屋で触ったEOS 5D mark3はもっと静かにしっとりと回ってた覚えがある。
情報表示が足りない
ISO感度は常時表示にしてほしい。RAW記録をしているとISO AUTOにはできないのでISO感度を常に意識しておく必要があるが、常時表示でないので「しまった!」ということが起こる。
また、ファインダー内に格子模様が表示できない。(透過液晶をファインダー内に持つ機種なら表示できるが、EOS 5Dはないのでグリッド付きスクリーンに交換必要)まぁ透過液晶つけるとファインダーの見え方に影響があるのでトレードオフではある。
その上、電子水準器もない。なので水平を合わせるのが意外と難しい。
それ以外では、不満はない。
よく見えない液晶画面
メニュー表示などでは明るさや色ともにあまり不満はないが、写真の表示となると話は別。
ピントがあってるのかあってないのか、ブレてるのかブレてないのかが最大まで拡大して確認したとしてもあまり自信をもてない。
EOS 5D 初代の2.5インチ・23万ドットからmark2では3インチ・92万ドットと飛躍的にマシになっているので、やはりみんな不満に思ってたのかな。
保険としてSSを上げながら数枚取ることで代用。
総評
2019年に買っても趣味レベルならぜーんぜんまだ使える2005年発売のカメラ。
すでにカメラの使い方がわかっているものの、初めてのフルサイズミラーレスやEFマウント機に大金をブチ込むかどうか迷ってる人は買ってみるのもアリ。EFマウントレンズはミラーレス時代でも無駄にはならないので。
ただし、全くのカメラ初心者が買うのはおすすめできない。今から始めるなら、設定がファインダーやライブビューに反映されるミラーレスの方がすぐ上達できると思う。(自分も初心者側だけど……)
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