Konica ii B-m のシャッター速度変わらない故障とシャッターチャージ不能故障を直す

カメラ
Konica ii B-mを買いました。恐ろしく美しい。


しかし使ってるうちにいつのまにか、シャッター周りに以下の故障が。
  • シャッター速度をどう設定してもほぼ同じ時間でシャッターが閉じる
  • シャッターがチャージできない(チャージレバーを引いてもロックされず、手を離すとシャッターが切れてしまう)
分解してなんか弄ったら直った程度の記事なので期待しないでください。
※適当に分解してるので良くない方法かもしれません、この記事を鵜呑みにしないように。ただの体験記です。

分解

Konica ii B-mはレンズシャッターで、セイコーシャMX(たぶん)が載っています。 シャッターのメカへのアクセスはとても簡単、張り革を剥がす必要もなにもなく、2~3ステップで終わります。 まず前玉(3群4枚構成の1群目)のレンズを外します。これは指もしくはゴム製のレンズオープナーで回せます。
次にカニ目レンチで2番目(3群4枚構成の2群目)のレンズを外します。黄銅色のものです。

そして小さいカニ目、もしくはドライバーかピンセットなどでこの小さいのを回します。
すると、SEIKOSHA-MXと書いてあるリング自体が回るようになるので、水色の矢印で表した凹凸を合わせてから外します。回転は逆だったかも…。
ひっくり返したりするとシャッターの部品がバラける可能性があるので、隙間に爪楊枝などの細くて柔らかい棒(傷つくから!)を入れて持ち上げます。
するとシャッターのメカとのご対面!
あとはシャッター速度ダイヤルを外してみてみましょう。

修理?

今回注視すべきはこの辺り。
ドイツのコンパーシャッターを参考に制作されたものらしいので、ネットで見たコンパーシャッターとなんとなく似てます。
分解画像

チャージ不能故障の修理: チャージリングの係止レバーを直す

シャッターチャージの仕組み:
まずチャージレバーを最後まで引くとチャージリング(チャージレバーの生えてるリング)に図・下部の係止レバーが引っかかり止めます。 レリーズの仕組み:
レリーズレバーを引くと、係止レバーが動き、チャージリングのロックが外れてバネの力で動き出す(=シャッターが切られる)というわけ。 上の「分解画像」の係止レバーを奥行き方向に見てみるとズレてますね! 本来は下の画像のようになってるのが正しいです。この画像のように直せばok.
正しい係止レバーの位置

SSが変わらない故障の修理: ガバナーをなんか動かす

レリーズ時の動作:
まずレリーズレバーが引かれると、ロックの外れたチャージリングがバネの力で引っぱられ回転し、シャッターを全開にします。
途中でガバナーの下の部品(「分解画像」の右下)にチャージリングが押さえられ、シャッターが閉じるまでの時間稼ぎが行われます。
ガバナーが動き切るとチャージリングを押さえるものは何もなくなり、バネに引っ張られる動きを再開し、シャッターが閉じられることになります。 これもチャージリングに接するガバナーの部品(「分解画像」右の2つ)が奥行き方向にずれてたっぽい?
なんかハマったらしく動くようになりました。 あとは元通りにします。

原因?

故障の原因ですが、おそらく以下のどちらかです。
  • SS 1/500 に設定した状態でチャージして、そのあと低いSSへ変更 または その逆をやってしまった
    • SS 1/500のときだけは強いバネを使って動かすようなので、チャージレバーの引きが重くなります。なので、チャージしてからSSを変更することは避けた方がよさそうです
  • レンズの前玉を外したせいでなんか押さえられてたのが緩んだ(ほんとか?)
まぁ、仕組みを理解した上で丁寧に扱うことが必要だったということです。

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