BROMPTON M6R 2017 を買った(レビュー)

自転車

BROMPTON M6R のおそらく2017年モデルと思われるものを中古で買いました。

購入

ヤフオクで小汚い・サビもある年式不明車で15万円でした。

サビや摩耗の状態からおそらく屋内or半屋内(ベランダとか)で長期不動車だったと思われ、年式も特定できない・畳み方も分かっていない何者か(持ち主ではなくリサイクル業者らしい?)による出品でした。
この状態で15万円の値が付くのはさすがBROMPTONです。
シフター、グリップ、シリアルナンバープレート、標準タイヤなどから2017年ごろの車体であることが分かりました。2017年当時の新車価格は22万円程度、現在の2024年式は29.5万円と非常に値上がりしています。まぁ妥当な価格で入手できたと思います。

オクの出品者情報はリサイクル業者であることを示していなかったため、盗難車両かと警戒しましたが、防犯登録したところ特に問題なしだったため盗難車両ではなさそうです。

防犯登録

上記で防犯登録に触れましたが、今回は以下の通りやりました。

東京のワイズロードでは、中古の防犯登録は以下のものを持っていけば登録可能とのことでした。

  • 販売証明書(今回は、名前や住所が示されたヤフオクの画面の印刷で対応)
  • 譲渡証明書(出品者からもらう)
  • 自分の身分証
  • 自転車本体

なお、東京都では防犯登録の二重掛けが可能とのことでした。元の持ち主の登録が抹消されず生きていても、新たな所有者が登録を重ね掛けすることが可能です。ただしその場合は確認の連絡が行くかもとのこと。

もしフレームナンバーに対して盗難届がされていれば、このときに発覚するはずです。なかったのでほっとしました。

汚れ落とし

買った状態だと汚れ・サビのある状態でみすぼらしいので洗います。まぁこれのおかげで安く手に入ったんですがね。

フレームはシリコンスプレーとか適当なサラサラ油で拭くと綺麗になりました。ほんとはクリーナーを使うべきですが、手元に無かったので。

駆動系はやはり全然すり減りがありません。タイヤのバリも残っていて、元の持ち主は本当に買ったはいいもののほぼ乗らずに仕舞い込んでいたんだなという感じ。BROMPTONは可哀想だけど掘り出し物だぜぇ!
(バイクだと長期不動は地雷臭ですが、自転車ならベアリングの中とか見て大丈夫ならOKなので簡単です、たぶん)

サビについては鉄パーツは普通の酸性の錆落としをつければピカピカになります。

フレームは塗装へのダメージが怖いのでそのまま。(ほとんどサビはないですが)

残念ながらアルミの白錆は落とす道具の持ち合わせがないため、放置。鉄パーツ用の錆落としは意味ないからつけないほうがいいです。

実走行の感想

最終的には気に入りました。ゆっくり走る自転車ですね!

初走行・力が入れにくくて気に入らない!

乗ってみると…これが面白くねーんだわ!!!

ロードバイクの感覚で、スピードを出して気持ち良くなろうという心持ちで乗ると全く楽しくありません。M6RはMiddleハンドル(旧名称・Mハンドル)でわりとアップライトな姿勢になることもあり、あと170mmクランクは自分の足には長すぎるのもあり、力を入れて漕ぎにくいです。

スピードは出しにくいし坂は上りにくいしで、なんだこのクソ自転車と悲しくなってしまいました。トップギアはほぼ使えないぐらい重いし..。チェーンリングを50Tから40Tに変えて、ほぼ1段分軽くしてみたところ登坂能力はupしましたが、別に楽しくならないです。

Lowハンドルに変えても、今度はギア比が気に入らない!

それなら…とフラットバーハンドルに変えて乗ってみると、今度はわりと漕ぎやすいです。M6Rはハンドルポスト(?)がLowハンドル(旧名称・Sハンドル)モデルより短いため、かなり低いハンドル位置になります。坂が上りやすく、スピードが出しやすくなりました。

ですが、今度は6速しかないギアにイラつくように。重すぎ軽すぎになり、スポーツ走行のためには繋がりの良いもっとクロスレシオなギアが欲しくなります。

Middleハンドルでゆっくり乗ったら楽しい!

ということで、Middleハンドルに戻して、スピードを全く気にせずゆったりと乗ってみると、これが楽しい!

あまり力を使わないようにして、低ギア比・高ケイデンスで筋肉が疲れないようにしゃかしゃかと漕ぎつつ、速度は求めない…

これで基本は車道メイン、少し危ない場面では(安全に配慮しつつ)車道へのこだわりを捨て歩道の歩行者に混じり徐行する…というふうに走ると実に楽しいです。

BROMPTONにはこのようなゆったりとした走行が合うことに気づきました。

ただし、到着時間にもこだわりをもってはいけません。遅れる〜というような焦りは禁物です。あと、トレーニングやダイエットを目的してもいけません。ゆっくり走ると同じ距離を走ったとしてもカロリー消費が減ります。筋肉のトレーニングにも心肺機能向上にもつながりません。

このようにBROMPTONは活用範囲が狭い気がしますがゆったりと走るなら楽しい自転車でした。

輪行感想

輪行袋は、フレームに収納できる加茂屋のAlways-JPが欲しかったけど終売なのかどこも在庫がないみたいだったので、同じくフレームに収納できるワイズロードオリジナルの輪行袋を手に入れました。
イギリス国旗がついてるのがイヤだけど。イギリスってなんかお高くとまってる感じありませんか?あと折りたたみ自転車は日本メーカーもかなり頑張ってるので…どうせなら日本車を選びたかった気持ちを少し引きずってるせいもあります。

さすがに輪行しやすいです!サイズ感としては80L前後のスーツケースと似たような感じです。(スーツケースは縦長なので、縦はBROMPTONの方が小さいですが)

あと飲食店に入る時も、混雑時でなければそこまで気を使わずに持って入れてしまいます。

エスカレーターでも横置きしても脇を通れるサイズなので、これまた気を使いません。

輪行では電車の最前・最後尾が鉄板ですが、BROMPTONなら別にどこでも乗れます。激混み時を除いては、普通の5-10泊向けスーツケースのように扱うことができます。

他折り畳み自転車との比較

他自転車との比較をしてみます。

Dahon K3(所有)、Dahon VISC EVO(所有)、Dahon Horize Disc(友人のを借りた)が触ったことのある折りたたみ自転車です。

これらと比較すると、以下の通り。

BROMPTONK3VISC EVOHORIZE DISC
走行性能ゆっくり走る用意外なほどの安定感
重いギアを頑張って漕いで走る
ダイレクト感あり楽しい
クロスバイクな感じ
2×10のロード用コンポで疲れず速く走る
20インチ(451)とかなりでかいホイールで安定性高く速度の維持もしやすい
タイヤ太いのでド安定
折りたたみやりやすさ、サイズともにさすが!角ばったシルエットになるが小さい。
持つところに困る
ややでかい。クランクが折りたたみ時、ヒンジに激突しやすいDISCのせいででかい
見た目上品な感じだが高級感はない
グレーだと目立たなすぎてシティサイクルに紛れられる
小さくて目を引く
かわいいしかっこいい
滑らかなフォルムでかっこよいワイルド
積載最高!後ろにキャリア、前にキャリアブロックフロントにダボ穴、後ろにキャリア搭載可能後ろにキャリア搭載可能後ろにキャリア搭載可能
難点スピード出して楽しい感じではない急勾配だと後ろにひっくり返る
ハンドル低すぎてライザーバーが要った
経験はないが14インチなので悪条件だと転倒しやすそう
車体サイズの割にハンドルが近すぎる気がする。許容範囲だが漕ぎ出しが重い
ブレーキ強力だがワイヤー引きDISCなので効きが唐突

長距離ならVISC EVOだと思います。スポーツ走行の快適さに重要な、クロスレシオなギアがとても良いです。そしてホイールが451の20インチとデカくて速度の維持がしやすい。かつ、走行性能のわりにはTyrell FXなどと比べて折りたたみの手間もサイズも小さいです(Tyrellは乗ったことないけど)
ライバルのTurn Verge系と比べると最初からフロントダブルだし値段の割に良いコンポなのも良いところ。フレームやホイールがその分安物かもしれませんが…違いはわかるのかなぁ。これも乗り比べてないので不明です。

K3はどこかでスケートボード的な楽しさというのを読みましたが、まさにその通り。小さくて軽くて、3速しかないギアでも(トップギアがかなり重いから)十分スピードが出るし10%以下の坂なら普通に登れます。18%の坂に登ったら、漕ぐ力で後ろにひっくり返りそうになったので万能では全くないです。
ハンドルの安定感はBROMPTONよりあります。
折りたたみサイズはBROMPTONに肉薄し、重量はぐんと軽いし値段も安いです。K3がDahonの中で大人気になるのも頷ける完成度!

BROMPTONはそのブランド感、オシャレ感、折りたたみしやすさ、豊富なサードパーティのグッズ、ゆっくり走って楽しい感じ…という世界が好きな人向けだと思いました。
飛ばしてナンボのスポーツ自転車と同じノリで乗るとがっかりすると思います。

総評

安く手に入ったので印象が良くなっているかもしれませんが、折りたたみのしやすさ・サイズ感、ゆっくり走って楽しい感じは気に入りました。

正直、走行感はママチャリでも代替できるかもしれないこと、折りたたみ性能だけならK3でも太刀打ちできる(というか重量にいたっては優位である)こと、などなど個々の要素をみればもっとリーズナブルな代替案はあります。

全部をセットにして実現できるのはこのBROMPTONしかありません。
…といいたいところですが、パテントが切れた今、各社から安価でより性能の良い似たようなコンセプトのものが車両が出ています。(BROMPTON クローンなどで検索)

なので、BROMPTONを選ぶ理由ってわりと難しいんじゃない??と思ってはいますが、しばらく手元に残すつもりです。



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